5st down













「ヒル魔―。その子誰?」


「新入部員だ」


「うぇえっー・・・」


「・・・・・・」





もう泣くしかない。

ホントそんな感じ。

爆弾発言をした後に更なる地獄。

俺の心は焼け野原だ・・・



『部活迷ってるんだろ?

だったらアメフト部に入りやがれ』



だってさ。


もう、俺の心は崩壊寸前。

嫌に決まってんじゃん!

格闘技なんか喧嘩だけで十分だっ!!(それはそれで問題だ)


でも、断れないのよ。


何でって?





恐いじゃん。(キパッ)





あの目で言われたらビビルよ。

阿含とは別の意味で。

阿含は平気。

なれたよ、うん。

あんなチャラチャラしたヤツに、俺は負けないっ!!


てか、アイツを引き合いに出す俺って何なんだっ!!



じゃなくて。

うん。

冷静になれ、俺。

まあ、俺の根性がなくて今だ担がれてる・・と。



「ちょっとヒル魔さん、ソレって無理矢理なんじゃ・・」


髪の毛ツンツンの小さい子が悪魔に抗議してる。

よし!

もっと言ってやれっ!

俺は君の味方さっ!(キラン☆)


「あ”ぁ?」


悪魔、一睨み。


「ヒィイ!すいません!」


OH―――!

HIRUMA WIN!!


うわぁああぁぁぁぁぁあ


一発で勝っちゃったよ。


少年がビビってんじゃんか!

可哀相だろっ!!?


てか、負けんなよ、少年!!



「まあまあ、君の名前は?」


かーなーりー、大型の人が俺に名前を尋ねる。


です・・・」


くんは1年?」






ずがしゃー






・・・

おう、やべぇ、意識とんだ。

今、俺ん中で何かが砕けたよ。


1年かー・・・

俺ってそんなにちびっ子に見えんのかー・・


軽くショックだぞー。


「そこのでかい人。俺は2年だ」


「え?そうなの、ヒル魔?」



おい。

今のは悲しいぞー。

何だよ。

俺のことがそんなに信じらんねぇのかよぉ・・・


これでもちゃんとした2年なんだぞっ!


「ケケケケ。

コイツは歴とした2年だ。

アメリカで生活したからな。知ってるヤツは居ねぇと思うぞ」


「お前以外はな・・」





俺はため息混じりに呟いたのは言うまでもない


てか、本当コイツ、何者なんだ?





















+後書き+


短っ!!

なんかすごく短いですね・・・

まあ、繋ぎみたいな話なんで、

こんくらいで許して下さい・・。

次はくんの入部テストです。





06.02.15