1st down
俺は今、どうすべきでしょう?
数日前、泥門高校の編入試験受けて、受かって。
昨日、見学の許可が降りたので、挨拶に来て・・・。
迷って・・・。
歩き回ること数十分、生徒たちからの微妙な視線を感じつつ、ようやく職員室に辿り着き、
なんか編み物してる先生に校長宛ての手紙を渡し、
見学(というより遊び?)してたら、
目の前を明らかに不良ではない柄の悪そうな奴が通って、なんか黒い手帳落としちゃったん
ですよ。
その人、落としたことに気づいてないし。
さあ、人生最大の選択だ!
拾う?拾わない?
どうする!? !!?
って、ふざけてる間に金髪柄悪兄ちゃん(長っ)が行っちゃうじゃん!
「あ、あの!」
あ。声かけちゃった。
こういう輩とはつき合いたく無いんだけどな・・。
「あ゛?」
・・・・・・きゃー
怖ぇえ。
眼だけで殺される。
「えー・・・。手帳?落としましたよ?」
それでも会話する俺って、つくづく偉いと思う。
ってか、じーっと見んのやめて。
確実に何かが減るから。
でも、この俺様がそんな事を言えるはずもない。
あー。
手が痺れてきたー・・・。
早く取ってくれえぇぇ・・・
「おう、悪いな」
・・・・・・。
あ。
案外いい人かも。
礼を言う人に悪い人はいない!!
「いえいえ」
「・・お前、転校生か」
その金髪柄(以下略)が手帳を開きながら問う。
へー、詳しいね、兄ちゃん。
今日の段階でそれを知ってる人は極一部のはずなんだけどな・・・
「はい、転校生のですが・・?」
ちょっと挑戦的に言ってみる。
どんくらい俺の事を知っているのか調べると言う意味でもね。
「・・・ 。16歳、身長162cm、体重48.5kg。スポーツ万能。成績、常にトップクラス、
・・・ほう、アメリカで生活してたことあんのか?」
「・・・・・・ストーカー?」
・・・詳しすぎるだろ・・。
「よし、お前アメフト部入れ」
スルーですか。
アメフト?
なんか、向こう(アメリカ)で人気あったヤツ?
「・・・考えとく」
「テメェに決定権はねぇ。入りやがれ」
・・・自己中野郎め・・。
「はいはい」
俺は適当に流し、その場を立ち去る。
ああいう人間は気をつけた方がいい。
後々面倒だしな。適当にあしらうに限る。
・・・そう、
そのとき、俺は悪魔の恐ろしさをあまり知らなかった。
ちなみに、それを知ることになるのは、そう遅くはなかった・・・
後書き
アイシ夢、始めました。
今だヒル魔さんの口調が分かりません。
そのうち掴みます。
と言うよりそれ以前の問題で短い・・・
2006.01.28